自分にはどんなカウンセリングが合うの?
カウンセリングには様々な技法がありますが、どれが自分の悩みごとにとって
合っているのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。
実際にカウンセリングには様々な技法があります。
精神分析的な方法では、面接場面での関わりを通してその方の無意識の葛藤や
問題を解明していきます。
認知行動療法は、問題を具体的にして、様々なワークや宿題を通してその問題の
解決を目指します。
来談者中心療法というカウンセラーは耳を傾けることに専念し、その方自身が
気付きを得ることをめざす技法もあります。
どのような技法が合うのかについては、その方自身の希望もあるでしょうし
問題の内容によっても異なります。長年疑問に思ってきた自分自身の内面を
深く理解されたい方もおられれば、今、目の前にある問題の解決策を見つけ
たい方もおられるでしょう。
ただ、何れの技法であっても、カウンセラーが一方的に「こうしたらいい、
ああしたらいい」と指図するというよりは、その方が目の前にしている問題を
その方自身で考えて乗り越えて行けるよう、一緒に歩んでいくという立場は
共通しています。
もしカウンセリングを検討されていて、自分の悩み事にどの技法が合うのか
分からないという場合には、まずはそのことについてお気軽にご相談ください。
Lear More上手な伝え方・・・アサーションって?
皆さんは伝えたい気持ちをちゃんと伝えられていますか?
言いすぎて反省したり、我慢してしまって後悔したり・・・といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
今回は、自己表現の3タイプと上手な伝え方「アサーション」についてお話したいと思います。
自己表現の3タイプ
人の自己表現には、3つのタイプがあると言われています。
レストランでの場面を例に、それぞれのタイプをみてみましょう。
ずっと食べてみたかった評判のミートソーススパゲッティを注文し、楽しみに待っていたとします。
店内は混んでいてスタッフもせわしなく動いています。さあいよいよ運ばれてきた・・・と思ったら
テーブルの上に乗せられたのは和風の明太子パスタ。それがどんなにおいしいものだとしても、もう頭の中は
ミートソースでいっぱいです。「ご注文はおそろいでしょうか?」店員さんが聞いてきました。
①自分優先タイプ
・・・相手の気持ちを無視・軽視して、自分の主張をおしつけて攻撃的な表現をするタイプ。
②他者優先タイプ
・・・自分の気持ちや考えを表現しなかったり、しそこなったりするタイプ。
③アサーティブタイプ
・・・自分も相手も大切にして、率直に自己表現をするタイプ。
上手に気持ちを伝える方法 アサーション
皆さんはどのタイプの表現をすることが多いでしょうか。
③のように「自分も相手も大切にした率直な表現方法」を「アサーション」と言います。
上手に活用するとお互いに気持ちのよいコミュニケーションができるかもしれません。
アサーションを実践するための方法には 「みかんていいな法」があります。
伝え方の流れである「見(み)たこと→感(かん)じたこと→提(てい)案→可否(いな)」
それぞれの文字の一部をとって「み・かん・てい・いな」となっています。
さきほどの例も「みかんていいな法」を使うと、以下のように整理することができます。
(レストランの例)
おまけ(お礼・謝罪) すみません
み:見たこと・状況 私が頼んだのはミートソースです。注文したものと違うようなので
かん:感じたこと 作り直していただきたいのですが
てい:提案 新しく作って
いな:可否を問う もらえますか?
ちなみに、みかんの前にはおまけの「クッション言葉」を付けるのがおすすめです。
いきなり本題の主張に入るよりも「すみません」「ありがとう」等の一言が添えられると
相手の方も耳を傾けやすくなることでしょう。
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