1月14日開始「うつ病の集団認知行動療法」参加者募集
2023年1月14日開始の「うつ病の集団認知行動療法」参加者募集中です。
詳細、お問合せはこちらからお願いします。
(12月開始予定の集団認知行動療法は開催延期となりました)
Lear More認知行動療法 まとめ
これまでのブログで掲載してきた認知行動療法関連の記事をまとめました。
TVやネットなどで頻繁に取り上げられるようになって久しい認知行動療法ですが、
実際にはどんなことをやるのでしょうか?
認知行動療法が自分の役に立つならやってみたいと思ったら、以下の記事がお役に立つかもしれません。
認知行動療法って?
認知行動療法がどんなものかをごく簡単に紹介しています。
考え方のクセ
認知行動療法で焦点を当てることになる「考え方のクセ」には、よく知られた典型的なパターンが
いくつもあります。
それは誰でも持っている自然なものですが極端になりすぎると苦しくなっていきます。
どんなパターンがあるのか知って、自分の考え方と適度な距離で付き合えるようになりましょう!
・読心術
アプローチ
自分の考え方・行動の仕方のクセ、いつも捉われてしまうお決まりのパターンが見えてきたら
いよいよそれを変えていくためのアプローチです。ここでは代表的な2つの方法を紹介しています。
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考え方のクセ⑥ 情緒的理由付け
Aさんはこれから自動車教習所の仮免試験を受けるところです。ですがあまりの緊張と不安で心臓はバクバクで、
てのひらは脂汗でびっしょりです。その時Aさんはこう思いました。
「こんなに不安になる仮免試験はすごく難しくて恐ろしい試験だ。こんな試験絶対自分には無理だ。」
Bさんは自分の思い通りに動いてくれない部下に強い怒りを感じています。
「私をこんなに怒らせるんだから、それだけあいつは無能で何の存在価値もないヤツなんだ」
「情緒的理由付け」とは、自分の感じている感情(の強さ)を理由に物事を判断してしまうことで、
「感情的決めつけ」とも言います。
周りの人から「大丈夫だって」、「それは考えすぎじゃない?」といくら言われても、
「自分がこんな気持ちになっているのが何より明らかな証拠じゃないか」と思ってしまい、
なかなか他の考えが呑み込めないのも、情緒的理由付けの特徴です。
自分では気が付いていなくても、頭で考える力はいとも簡単に感情に流されてしまうものです。
以前「不安、不満、怒り などネガティブだと思われている感情の心理と重要性について」で、
ネガティブな感情が私たちが生きていくためにどんなに必要なものか触れました。
だから私たちは感情に振り回されながらも、その感情となんとかうまく付き合っていくしかありません。
そのために、強いネガティブ感情がいつまでたってもおさまらない時に、「情緒的理由付け」が
起こっていないか省みることは役に立つのではないでしょうか。
今感じている自分の感情の強さが、試験の合否や相手の無能さの理由になるでしょうか。
もしかしたら両者は全く関係無いかもしれません。
そう気が付いた時に、じゃあどうして自分がこんなに不安や怒りの感情を感じているのか、
はじめてその本当の理由に目を向けることができるかもしれません。
Lear More横浜オフィス臨時閉室のお知らせ
横浜オフィスは、スタッフの講演・学会参加のため10月27日(木)、28日(金)の間、臨時閉室となります。
ご連絡の際は、HPのお申し込みフォームを送信いただけましたら、29日以降に順次ご連絡差し上げます。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
Lear MoreWAIS・WISCは何をする検査なの?発達障害のときに使われるのはなぜ?
近年よく「発達障害の検査をしてほしい」というお問い合わせをいただきます。
当オフィスでは「WAIS・WISC」は、残念ながら発達障害を判別する検査ではなく、
行っても発達障害かどうかは分かりません。
WAISはウェクスラー式知能検査成人版の略で、子ども(16歳未満)版がWISCです。
定期的にアップデートされていて、現在の最新日本語版は第4版(WAIS-Ⅳ)です。
知能検査なので知能がIQとして算出されます。
クイズ番組やアプリゲームで「これができたらIQ120」なんていうのを目にすることが
ありますが、あれは完全なお遊びで、IQという言葉だけ借りてきて適当につけているのでしょう。
漫画にも「IQ200」などのキャラクターがよく出てきますし、IQは
「絶対的な頭の良さを示すスゴい指数」のように思われているところがありますが
実際には「知能検査の数値」であり、それ以上でも以下でもありません。
さて、WAIS-ⅣはIQの他に「言語理解」「知覚推理」「作動記憶」「処理速度」
という4つの合成得点が出てきます。IQはそれらを総合して算出された数値です。
IQは自分の全体的な能力が周囲と比較してどの程度の位置にあるのかを知る目安として
有用ですが、近年では、上記4つの合成得点それぞれの点数の差、つまり「バラつき」に
注目することが増えました。このバラつきから、自分の得意な能力と苦手な能力を
知ることができます。それを参考にして、得意な能力を活かしたり、苦手な能力を
カバーしたり、どこで助けを求めたらいいのか理解しやすくなったりします。
この「バラつき」は持って生まれた脳の特性なので、「苦手な能力を伸ばす」
という目的で見られることは少ないです。
ASDやADHDなど発達障害の方に見られるいくつかのバラつきの傾向が注目されてから、
発達障害診断の参考としてWAISを取られることも増えました。
そのため「WAIS=発達障害かどうか見る検査」として知られるようになったのかも
しれませんが、実際には上述のとおり診断するために作られた検査ではなく、
むしろ診断が出た後に自分の特性を理解して工夫したり、周囲に理解してもらって
的確な支援につながりやすくなるための検査と言えるでしょう。
当オフィスでは,現在は原則として精神科・心療内科におかかりの方で、情報提供書を
お持ちの方に限りWAISを行っております。
検査についての詳しい結果は主治医には報告しておりますが、解釈の難しい数値的な
データや、細かなデータは支援の専門家以外にはお渡ししないことにしております。
ご容赦いただけますようお願い申し上げます。
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