Well-being(ウェルビーイング)って何?
富山県でウェルビーイングを7色の虹として表現して成長戦略を打ち立てたり
ベネッセが「ウェルビーイングラボ」事業を始めたりと、昨今のSDGs、もといサステナブルな
社会への関心の高まりからWell-beingと言う言葉がとても注目されています。
心理学でwell-beingと言うときは「心理的Well-being」を指すことがほとんどですが、
これはRyffが1989年に提唱した言葉で「人格的成長・人生における目的・自律性・
環境制御力・自己受容・積極的な他者関係の6次元からなる、人生全般にわたるポジティブな
心理的機能(西田,2000)」と、結構複雑で一言で言い現わしにくい概念なのです。
(富山県では「真の幸福」と一言で表現していますね。ニュアンスとしては確かにそういうこと
なのでそっちの方がわかりやすいですね)
とにかく「ウェルビーイング」は心理学の世界でも以前から注目されていて、どうすれば
ウェルビーイングを高めて維持することができるのかと多くの心理学者が研究を重ねてきました。
中でも近年ウェルビーイングのための5つの要素が提唱されていて、それぞれの要素の
イニシャルを取って「PERMA」と呼ばれています。
これらの要素が日常生活を通して体験されていくと、ウェルビーイングな人生になっていくということになります。
また、PERMAをより促進するために大事だとされているものが「レジリエンス」です。
「状況が良くても悪くても、しなやかな対応を可能とする力(日本ポジティブ心理学協会HP)」とされる
レジリエンスは、認知行動療法を通して鍛えられると言われています。
PERMAを実現するのは簡単には思われないと思いますが、日々わずかな意識と行動の変化で
現在と違ったウェルビーイングな日々を送ることができるかもしれません。
また、近年ではPERMAを含めてウェルビーイングを高めるための「ウェルビーイング療法」という
心理療法も開発されていたりします。
当オフィスでも準備中ですので、関心のある方はチェックしてみていただければと思います。
引用文献:
西田裕紀子. (2000). 成人女性の多様なライフスタイルと心理的 well-being に関する研究. 教育心理学研究, 48(4), 433-443.
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