当オフィス心理士TV番組出演のお知らせ
当オフィスの平松洋一心理士がVTR取材を受けた
NHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ『うつ病と向きあう』」が
放送されます。
(本放送)3/24(金)20:00-20:45
(再放送)3/30(木)12:15-13:00
https://nhk.jp/p/jinsei-recipe/ts/9297GZL6PP/episode/te/8PPM11WKL3/…
Lear Moreウェルビーイングってなに?②
Well-beingの構成要素は現在様々な理論が出されていて、多くの心理学者がどうしたら
Well-beingな状態になることができるのか考えています。
前回は心理的Well-beingを高めていくために必要な5つの要素としてPERMAを紹介しましたが、
もう1つ、6つの要素として捉える考え方もあります。
環境制御力:周りの機会をうまく利用して、環境に対応できている感覚。
個人的成長:成長できてる!と言う感覚。
人生の目的:人生に目的があり、これまでの人生に意味を感じられる。
自律性:周囲に流されずに自分で決められる感覚。
自己受容:自分の過去や、悪い点も受け入れることができている。
積極的な他者関係:信頼できる関係がある。
PERMAとよく似ていますが、細かく見ていくと違う部分も結構あります。
特に「自己受容」と言う言葉が含まれているのは違いかもしれません。
上の6つの要素は、どれも1つでもあれば人生の支えになるようなものに思えます。
これ全部を完全に満たさなければいけない!そうでないとWell-beingじゃないから良い人生とは言えないんだ!
と言いたいわけではありません。
これら6つの側面から自分の人生を見た時に、「今の自分にはこれが足りないな」と
特に感じるものがあるかもしれません。だとしたら、それを増やすことを考えてみましょう。
例えば「個人的成長」をあまり感じられていない場合には、あくまで「個人的」で構いませんので
成長を感じられるような活動を取り入れてみることを考えましょう。
それは仕事に関することかもしれませんし、新しい楽しみを見つけることかもしれません。
反対に、これらのどれから多すぎてはいないかと考えてみることもできます。
「個人的成長」を過剰に意識しすぎることは高すぎる理想に拘って非現実的な目標を設定してしまったり、
過去のネガティブな体験を受け入れられずに「自己受容」が困難になったりします。
つまり「いつも6つの要素を満たさなければ!」と意識して生きるのではなく、生活していて
「Well-beingじゃないな」と感じた時に、6つの要素のどこかが足りなくないか?/過剰になっていないか?
と見てみるのです。そうすると、自分が今どんなことに取り組んでいけたらよいか、
どんな決定をしたら良いかが見えてくるかもしれません。
当オフィスでは、2月から「精神科にかかるほどではないけどWell-beingを向上させたい」
「精神科の治療を卒業したけど再発予防に向けたメンタルトレーニングをしていきたい」という方に
向けた、オンラインプログラムを開始しました。(こちらからご覧ください)
関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
毎週/隔週30分、6回のプログラムを通してWell-beingにスポットを当てた生活を体験してみましょう。
また、初回セッションも含めた完全リモート(Zoom)でのカウンセリングの受付も併せて開始しました。
ご相談内容によっては対面でのカウンセリングをお勧めする場合がございます。
詳しくはHPからお問い合わせください。
Lear MoreWell-being(ウェルビーイング)って何?
富山県でウェルビーイングを7色の虹として表現して成長戦略を打ち立てたり
ベネッセが「ウェルビーイングラボ」事業を始めたりと、昨今のSDGs、もといサステナブルな
社会への関心の高まりからWell-beingと言う言葉がとても注目されています。
心理学でwell-beingと言うときは「心理的Well-being」を指すことがほとんどですが、
これはRyffが1989年に提唱した言葉で「人格的成長・人生における目的・自律性・
環境制御力・自己受容・積極的な他者関係の6次元からなる、人生全般にわたるポジティブな
心理的機能(西田,2000)」と、結構複雑で一言で言い現わしにくい概念なのです。
(富山県では「真の幸福」と一言で表現していますね。ニュアンスとしては確かにそういうこと
なのでそっちの方がわかりやすいですね)
とにかく「ウェルビーイング」は心理学の世界でも以前から注目されていて、どうすれば
ウェルビーイングを高めて維持することができるのかと多くの心理学者が研究を重ねてきました。
中でも近年ウェルビーイングのための5つの要素が提唱されていて、それぞれの要素の
イニシャルを取って「PERMA」と呼ばれています。
これらの要素が日常生活を通して体験されていくと、ウェルビーイングな人生になっていくということになります。
また、PERMAをより促進するために大事だとされているものが「レジリエンス」です。
「状況が良くても悪くても、しなやかな対応を可能とする力(日本ポジティブ心理学協会HP)」とされる
レジリエンスは、認知行動療法を通して鍛えられると言われています。
PERMAを実現するのは簡単には思われないと思いますが、日々わずかな意識と行動の変化で
現在と違ったウェルビーイングな日々を送ることができるかもしれません。
また、近年ではPERMAを含めてウェルビーイングを高めるための「ウェルビーイング療法」という
心理療法も開発されていたりします。
当オフィスでも準備中ですので、関心のある方はチェックしてみていただければと思います。
引用文献:
西田裕紀子. (2000). 成人女性の多様なライフスタイルと心理的 well-being に関する研究. 教育心理学研究, 48(4), 433-443.
一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会 ホームページ
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