認知行動療法 その1
認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy:CBT)とは、
対人関係や仕事などストレスに遭遇した時に起こる自分自身を
苦しめてしまうものの考え方、行動のパターンを見つけ出し、
ストレスや問題を解決・コントロールしていけるようになるための
テクニックを一緒に身につけていくトレーニングです。
CBTはうつ病やパニック症をはじめとしたさまざまなメンタルヘルスの問題に
効果が認められていると共に、現在では企業のメンタルヘルス対策や学校教育、
子育てなどの場で広く活用されています。
薬物療法とCBTの併用は、うつ状態や不安障害の症状の回復、再発予防に効果的であることが
研究で明らかになっています。
認知行動療法ってどんなことをするの?
認知行動療法では、自分が辛く苦しいときに繰り返し陥ってしまう考え方や
行動の仕方のパターンを客観的に観察することから始めていきます。
そうすることで自分の困り事が何かきちんと理解することを目指します。
どんなふうに取り組むかは、その人の困りごとの内容によって異なりますが
主に以下のようなテーマでセッションを進めていきます。
・自分のストレスの悪循環パターンを理解しましょう
・考え方のクセを知り,より役に立つ考え方を見つけましょう。
・悪循環に陥らないための行動をしてみましょう。
自分自身を悪循環に巻き込んでしまう考え方や行動のパターンを
これからはどのように扱って行けたらよいか、実際に日常生活の中で新しいやり方、
これまでやったことのない考え方、行動の仕方を試してみることは出来ないか、等
そのようなことを話し合って、できそうなところから扱っていきます。
「認知行動療法 その2」に続きます。