悩みを自分で抱える力
「今日はなんとなくパスタが食べたい」「今日はなんとなくこっちの服にしよう」
そういう“なんとなく”思うこと、感じることってありませんか?
「あれが食べたい」とか「こっちの服がいい」というポジティブな感情なら
問題に感じることは少ないかもしれません。しかし、「なんとなくイライラする!」
「なんとなくもやもやする…」という気持ちが積もり積もったり、大きくなりすぎたりすると
困ってしまうかもしれません。
その時に、「なんでこういう気持ちになるんだろう?」と自分で考えられること、
つまり、“悩みを自分で抱える力”というのが大切になってくるのだと思います。
逆に、悩みを自分で抱えられない・抱えきれない状況になると、
身近な人や物に八つ当たりをする、他人や環境のせいにする、
すぐさま状況を打開しようと闇雲に行動する…ということになるかもしれません。
あるいは、不安や苦痛を和らげようともがいているうちに気づけば、お酒や薬、ギャンブル、
買い物、性行為などに依存していたり、自傷行為を繰り返したりしているかもしれません。
そういう「なんとなくイライラする/もやもやする」という気持ちは、不安や悩みの種が明確に
なっていない、あるいは、明確になると葛藤が出てきてもっと辛くなってしまう、という
状況なのかもしれません。
そのため、“悩みを自分で抱える力”というのは、“葛藤を自分で抱える力”とも言えるでしょう。
なんだか曖昧でよく分からない、と思われた方もいるかもしれませんね。
つまり、“なんとなく”感じていることの、その“なんとなく”について
「どうして自分はそう感じているんだろう?」と考えてみる、ということです。
そうやって自分について考えて悩んでいるうちに、「自分って本当はこういう人間だったんだ」と
気づいたり、「これが原因かと思っていたけど、本当はもっと別のことが引っかかっていたんだ」
ということが見えてきたりします。
自分で自分を理解するということは意外と難しいことですが、なかなか面白いことだと思います。
そしてそれは、人生を豊かにしていくことにつながると思います。
カウンセリングでは、来談者の方が自分を理解したり、悩みを自分で抱えたりすることのお手伝いをします。
自分のことをもっと理解したい、悩みを自分で抱えるのが辛いという方は
ぜひ当オフィスにお問い合わせしてみてください。