怒ることはいけないこと?
最近、“笑顔を判定するAI”というものがあって、それを採用活動に活かそうとしているところがある
というニュースがありました。そのAIは取り繕った笑顔を見抜けるのだとか・・・。
ユニークな試みであると同時に、今の社会の特徴のようなものがとても反映されているなと感じました。
現代の仕事では一人だけで黙々と取り組んで自己完結するという業務よりも、チームで仕事をすると
いうことが多くなり、同僚内でのコミュニケーションや連携、チームワークがとても重視される傾向が
あるようです。
円滑なコミュニケーションには、笑顔や和やかな雰囲気づくりなどはとても有効に働くでしょう。
(そちらのニュースでは保育園を経営されている会社での採用ということだったので、お子さんへの
良い影響があるということも考慮に入れているようでした)...
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私を責める私
人から責められた時、多くの方は大なり小なり嫌な気持ちになったり、つらい気持ちになったりするでしょう。
また、責められた内容について「ああそうか」と素直に納得して次から気を付けようと思えることもあれば、
「そんなつもりではなかった」とか「そんなことを言われるなんて不当だ」「納得できない」
と思うこともあるでしょう。
例え納得できなくても「次から気を付けよう」あるいは「自分では納得できないけど、考え方の違いだから
気にしないでおこう」などというように自分の中でおさめることができれば、長く後を引くことはあまりありません。
しかし、時々、いつまでもいつまでも責められたことが気になってしまうときがあるかもしれませんね。
それは、なぜでしょう?
その背景にはいろいろな理由が考えられますが、その一つに、実は自分を責めた人と同意見の自分が、あるいは...
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考え方のクセ③「読心術」
もし相手の考えていることが手に取るようにわかる魔法があれば、そんな力が
欲しいと思われるでしょうか。
読心術というのはそういう魔法の事ではなく考え方のクセの1つで、
「こんなことを考えているんじゃないか」「自分のことをこんな風に思っているんじゃないか」と
相手の考えていることを、そんなふうに考えるべき証拠があるわけでもないのに
ごくささいな手掛かりから勝手に推測してしまうことを言います。
例えば、友達とカフェやレストランで談笑している時、ふとした拍子にその友達が
ちらりと時計を確認するような仕草をするとします。
「あ、なにか時間が気になるのかな」と思うのはまだ自然でしょう。
そこからさらに
「自分の今の話がつまらなくて自分といるのが退屈だから早く帰りたいと思っているんだ」と
考えてしまうとしたら、それは読心術を使って相手の頭の中の考えを勝手に決めつけて...
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心と体のつながり、体への気付き
何か悩みがあるとき、不安なとき、イライラしている時、みなさんの頭の中はどうなっているでしょう?
その事柄をあれこれ考えたり、どうしたらいいか対策を思い浮かべたり・・・。
頭の中は忙しく働いていることでしょう。
ではそのとき、みなさんの“体”はどうなっていますか?
もしかすると、そう言われてもわからない、と感じる方も多いかもしれません。
普段生活していると、目の前の仕事ややるべきことを考えることに一杯になっていて
体への意識はおろそかになりがちです。
気付いたら肩がすごく凝っていた、頭痛がある、腰が痛い・・・。
そんなことも多いのではないでしょうか?
一旦気になってしまうと、今度はそのことで頭がいっぱいになってしまうこともあるかもしれません。
悩みや不安、イライラがあるとき、多くの場合、体は緊張しています。
手に力が入ったり、肩に力が入ったり。...
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集団認知行動療法ってなに?
「集団認知行動療法ってなに?」
認知行動療法に「集団認知行動療法」というやり方があるのをご存知でしょうか。
集団認知行動療法とは、認知行動療法をグループ(集団)で行うプログラムです。
通常の認知行動療法はセラピストとの一対一で、その方のお困りごとに合わせて目的を決めたり
課題を話し合ったりして行われますが、集団認知行動療法はそうではなく、そこに参加した
グループのみんなではなしを聞いたり課題に取り組んだりしていきます。
「どうして集団でやるの?」
個人の認知行動療法には個人の認知行動療法の、集団で行う場合は集団の良いところがあります。
集団で行うことの良いところとしては、みんなで一緒に取り組むという点があげられます。
一人ではなかなか取り組む気持ちになれなくても、似た悩みを持ったグループの人たちと一緒に...
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考え方のクセ②「レッテル貼り」
以前、認知行動療法の中でよく取り上げられる「問題になることが多い考え方のクセ」
のひとつとして「べき思考」をご紹介しましたが、今回は「べき思考」と同じく取り
上げられることの多い「レッテル貼り」という考え方のクセについてご紹介します。
レッテルは商品に貼るマークやラベルみたいなものですが、「レッテルを貼る」
という熟語になると「主観に基づいて一方的に評価・格付けしたり、分類したりすること」
の意味になります。特に“主観に基づいて”とか“一方的に”という言葉にはとても頑なな響き
があります。
「レッテル貼り」という考え方のクセは、特段変わったことではなく、「あの人は」
とか「あの人はB型だから」とか、私たちは普段様々なことにごく自然にレッテル貼りを
しながら人生を過ごしています。
そうすることで物事をシンプルに理解することができるという便利な面さえあるかも...
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