上手な伝え方・・・アサーションって?
皆さんは伝えたい気持ちをちゃんと伝えられていますか?
言いすぎて反省したり、我慢してしまって後悔したり・・・といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
今回は、自己表現の3タイプと上手な伝え方「アサーション」についてお話したいと思います。
自己表現の3タイプ
人の自己表現には、3つのタイプがあると言われています。
レストランでの場面を例に、それぞれのタイプをみてみましょう。
ずっと食べてみたかった評判のミートソーススパゲッティを注文し、楽しみに待っていたとします。
店内は混んでいてスタッフもせわしなく動いています。さあいよいよ運ばれてきた・・・と思ったら
テーブルの上に乗せられたのは和風の明太子パスタ。それがどんなにおいしいものだとしても、もう頭の中は
ミートソースでいっぱいです。「ご注文はおそろいでしょうか?」店員さんが聞いてきました。...
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臨床心理士と公認心理師
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。
詳しい受験資格は協会HPに掲載されていますが協会の指定する大学院の全過程を
修了する必要があり、試験についても筆記試験に合格した後、2次試験である
面接試験に合格する必要があります。
また、試験に合格し資格を取得した後も資格は5年ごとの更新制であり、その間に研修や研究など
様々な活動を行うことで、資格の質を維持することが義務付けられています。
現在日本には心理カウンセラーに関連した多くの資格がありますが、それらの中でも、
最も厳しい条件を持った資格と言われています。
一方で公認心理師は、平成27年9月9日に公認心理師法が成立し平成29年9月15日に施行された
心理職(心理カウンセラー・カウンセリング業務)初の国家資格です。...
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“不安”と認知(考え)
不安の方程式
不安はどんな時に大きくなるのでしょうか。不安の強さを導き出す「不安の方程式」をご
紹介します。
例えば「もし出かけた先でライオンに遭遇したら」と考えてみましょう。
ほとんどの人はライオンには力でも足の速さでも勝てないでしょうから、本当に遭遇してしまったら
脅威は100とか、とても高くなるかもしれません。けれど、日本の街中にはライオンはまずいませんから
生起確率は低く「そんなことありえないよな」と思うのではないでしょうか。
けれど、これがもし「自宅近くの動物園からライオンが脱走した」というニュースの後であれば
生起確率がぐっと上がって、とても不安で出かけられなくなるかもしれません。
一方で、そんな風にこの方程式の分子がかなり高かったとしても
「自分は足が速いし、雄ライオンは怠け者だし、一目散に逃げれば逃げ切れるだろう(対処可能性)」とか...
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どうして先延ばしをしてしまうのか
先延ばし=procrastinationは、心理学の中でも昔から繰り返し研究されてきました。
先延ばしには肯定的な面と否定的な面があると言われています。
先延ばしのこころへの影響
先延ばししている最中は、本人にとって肯定的な影響が得られます。
嫌なことを忘れられたりリラックスできたりします。
これが私たちがつい先延ばしをしてしまう理由です。
しかし、先延ばしは先延ばしが終わった後に
否定的な影響が出てくる傾向があると言われて
います。先延ばしをしている間は嫌なこと、
苦しいことを忘れることができますが
その分、後になって
「あの時ちゃんとやっておけば」と
後悔したり時間が無くなって慌てたりしてしまうといったことに繋がるのです。
また、先延ばしの否定的な影響は、先延ばしが繰り返されるほどより強くなっていく
ということが明らかになっています。...
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心理療法の終わりについて
「心理療法はいつ終わるのですか?」
心理療法を始めたばかりのクライエントさんから寄せられる質問のなかで、
代表的なものの1つではないでしょうか。
心理療法には少なくないお金がかかりますので、終わりはいつになるのか確認
してみたいとお考えになるのも当然ではないかと思います。
通常、クライエントさんは現在あるいは以前から困っている事柄やお悩みを抱えており、
そのことが来談の理由となっています。教科書的にはそのお悩みが解消すれば心理療法は終了となります。
しかし実際のところ“心理療法の終結”への考え方にはクライエントさんのお悩みの性質
および心理療法家が依って立つ学派によって相当に幅があります。
基本的にはクライエントさんが抱えるお悩みは、何らかの問題への対処行動あるいは自助努力という...
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認知行動療法 その2
前回「認知行動療法 その1」の続きです。
認知行動療法には宿題があります
認知行動療法ではセッションの終わりに持ち帰る宿題について考えます。
そして次回のセッションまでの間にご自身で取り組んでみます。
これは単にセッションの中だけでCBTを扱うのではなく、CBTを日常生活の中に
持ち帰っていただくことで自分自身のスキルとして使えるようになることを
目指しているからです。
もちろん、無理なものではなく取り組めそうな範囲の宿題を考えてそれを実行してみます。
失敗や成功よりも、それをしてみるとどんな結果になるのか実験のようなつもりで取り組んでいきます。
例えばこのような方に…
・物事を悲観的に考えたり、自分を責めてしまうクセを直したい。
・不安や緊張が強くなって普段のようにリラックスできない。
・復職準備の一環として復職した際の心構えを作りたい。...
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